神戸市東灘区医師会


医師会について

開業をお考えの方へ

神戸市東灘区医師会は地域住民の健康を守るため様々な地域医療への貢献活動を行っています。
令和7年3月時点で会員数381名、195診療所、7病院、3介護老人保健施設が加入する任意団体で、東灘区医師会に加入することで神戸市医師会、兵庫県医師会、日本医師会に加入することとなり、特に開業医の先生方には最も身近な医師会です。 勤務医の先生方にとって具体的な活動内容等ご不明な点も多々あると思います。開業後は、より地域に近い医療を提供しますし、神戸市の保健医療行政とも協力し合っていくことになります。ここで簡単に医師会の役割を説明したいと思います。

1.診療報酬や医療に関する情報

2年に1度診療報酬改定が行われます。診療報酬の点数や仕組みを定期的に見直すもので、医療費の適正化や医療技術の進歩への対応などを目的としています。中には複雑な手続きが必要な届け出もあり、その都度情報提供を行っています。また、感染症(インフルエンザの学級閉鎖等)や食中毒の発生動向も神戸市保健所からの情報をもとに提供しています。

2.基幹病院との連携

年に1回、神戸市・芦屋市・西宮市などの基幹病院と合同で病診連携学術集談会を行っています。検討会を通し医療レベルの維持を図り、この場で開業医の医師と基幹病院の医師との顔の見える交流をしています。このことで患者さんの利益になるような医療関係者の連携がとれるようにしています。

3.地域医療への貢献

コロナ禍にあって、医療関係者へのワクチン接種を、さらに広く市民に対してワクチン接種を御影公会堂などで行政と協力して行いました。また、阪神淡路大震災の経験を活かし神戸市医師会災害時神戸メディカルチームD-Komet (Disaster-Kobe Medical Team)隊員を募集しています。南海トラフ巨大地震を想定したものですが、発災後急性期において外部からの医療支援が期待できない場合を地域包括システムの危機として捉え、それぞれが持っている資格に応じた地域の医療救護活動にあたるため組織されました。医師だけでなく医療系の資格保持者や事務員として協力いただける方を募集しています。

4.医療安全

近年、医療訴訟が増加傾向にあり、医師や医療機関が多額の賠償金を支払うリスクが高まっているため、医師賠償責任保険の重要性が増しています。皆さんが細心の注意を払い診療にあたっていても医療事故や医療過誤が起きることがあります。医療訴訟は、多額の賠償金が発生する可能性があり、医師や医療機関にとって大きな経済的負担となります。訴訟リスクの備えのため医師賠償責任保険への加入は必須であり、医師会入会と同時に保険に加入できます。もしトラブルが発生した場合は東灘区医師会にご相談ください。神戸市医師会の担当医とも連携し適切な助言が可能です。医療訴訟は、医師にとって精神的な負担も大きいものです。訴訟となった場合でも医療訴訟に詳しい弁護士とともに問題解決にあたり、先生の日頃の診察に支障ないようサポートしていきます。 また、定期的に医療安全講習会も開催しており、弁護士等講師に招き最近の医療訴訟の動向、カスタマーハラスメント等の解説をしてもらっています。

以上、簡単ですが医師会の役割や身近な活動について説明いたしました。
上記以外にも日本医師会は国民の健康や医療に関する課題について、政府に対し積極的に政策提言を行ったり、厚生労働省をはじめとする関係省庁や与党の医療に関する委員会などと定期的に協議を行い、現場の意見や要望を伝えています。診療報酬改定や医療制度改革など具体的な政策決定プロセスにも深く関与しています。中央社会保険医療協議会の委員には、日本医師会の代表が複数選出されています。
このように、日本医師会と政府は、国民の健康を守るという共通の目標に向けて様々な形で関係を築いています。私たち医師会員も先生とともに地域医療に貢献し、地域の方に最善の医療を提供しようと思っています。先生の入会を会員一同お待ちしています。

神戸市東灘区医師会

〒658-0054 兵庫県神戸市東灘区御影中町4丁目1-8

TEL.078-811-2265

FAX.078-851-0381

●開館時間月〜金曜日 9:00~17:00